私たち人間は自己治癒の能力を生まれながらに備えています。とは言え、困難な状況に出会うと、私たちは圧倒されてしまい、いつもなら使える対処法や力を発揮できなくなることもよくあります。また、ただ単に自分の気持ちに何が起こっているのかを理解するために必要な情報がないということも時にはあります。
もしも抱えている問題が部分的にでも家族と関連したものであるなら、家族に相談することは難しいかもしれませんし、家族に助けを求めることが問題を複雑にするかもしれません。友達にのみ助けを求めることは友人関係にあまりに多くの負担をかけることになり、かえって孤独感を強めることになるかもしれません。自助本は興味深く、自分の気持ちを理解する助けにはなりますが、たいていの場合、苦痛を取り除くには至りません。
もしも思い切ってサイコセラピスト(心理臨床家)と作業をすることに決めたなら、今まさに必要としている客観的な助力を得ることができます。それは、家族や友達とは異なる専門家という存在だからこそ提供可能なものです。
サイコセラピーでは、現在お困りの問題、緊急の危機、長期的な問題などを取り扱います。問題の性質によってサイコセラピーの期間や形態は異なります。短期あるいは長期であったり、個人、家族、カップル、やそれら複数の形態の組み合わせで行ったりします。